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今後少なくとも5年間の方針が決まりました

(2015-05-10)
2015年05月09日まで

 今後数年間の私たちの作業の照準をどこに定めたらよいかの相談のため、かねての約束どおりA博士が、5月8日ダティーニ館で会ってくれました。博士はその日ダティーニ館で講演を行い、その後時間を確保してくれたのです。

 私たちはその前にダティーニ帳簿すべての冊数とそのなかで書込みのある紙の枚数を調べてまとめました。ダティーニの関係する会社は表左側sede欄記載のとおり、アヴィニョン、プラート、ピサ、フィレンツェ、ジェノバ、バルセロナ、ヴァレンシア、マジョルカの8社です。所在地欄の右側は各社の創業年と閉鎖年、その右側は各社の帳簿冊数、書込枚数です。さらに、その右側の「giorni」欄が二人あわせて1日4枚のペースで入力を進めた場合の所要日数、その右側の「anni」欄は1年300日稼動として換算した年数を表わします。これによると、すべての帳簿入力を完了するためには二人揃ってあと73.2年元気でいなくてはなりません。138歳、すごい年齢!!仮に、この2倍のスピードで行くことができたとしても、二人揃ってあと37年、102歳になるまで、現役で頑張れなくては成就しません。この集計をやってみて分かったのですが、当初600冊という情報を得ていたのに、集計してみたらその2倍の1121冊ではありませんか。もっとも、その何冊かは手紙形式の帳簿の抜書を整理して束にして保管してあるので、必ずしも間違いとは言えないのですが入力対象であることは同じです。いずれにしても、私たち二人だけで、この作業を完了することは不可能なことがはっきりしました。わかった、それなら、自分たちだけで完成することは不可能としても、人々の協力を得てこの作業が完成されるような仕組みと道具を用意することはできる、たぶん、いや、きっと!これを用意し、二人とも生きているうちにその完成を見届ける目標をもってやっていこう。

 仕組みについてはこれから考えますが、財政的基盤と組織が欠かせないでしょうし、その前に語学力がこれまでよりはるかに重要性を増すことでしょう。それも読み書きだけでなく説得力をもって話し聞く能力が。あと、5年間でどこまでいけるか。でも、少しでも語学で進歩を感じられるときはとても嬉しいので、上達がいかに亀の歩みであろうと、早くひとびとに働きかけられる水準に達したいというのが目下の願いです。

 残る問題は道具立て。これは実際に入力を進めながら、これまで組み立ててきたソフトウエアをダティーニ帳簿の形式を生かし、かつ、当時のニーズによりよく応えるものでありながら、現代人にとっては、さらに使いやすく、さらに堅牢にしていけばいいので、こちらはbest effort基準で比較的自分にプレッシャをかけずにいけると思います。

 それにしても、これまでの入力データを改めて会計データとして見直しながら感じることは、これは複式簿記と呼べないことはないけれど、今の複式簿記とは随分違うということです。ある取引をひとつの帳簿に記帳し、かつ、同じ取引を別の帳簿に記帳するという点では確かに「複式」ではあります。しかし、ある取引を借方と貸方に必ず同時・同額・同帳簿に記帳するということはありません。現代の仕訳帳(又は仕訳伝票)から元帳に転記するという行為はなく、いきなり元帳に記帳していると想像して頂ければ結構です。二番目に、これは会計人の端くれからみると面食らうのですが、複式になってない記帳箇所も随分沢山あるということです。ですから、片仕訳がそこらじゅうに散りばめられていると言っていいと思います。これでは、システムに入力した際に借方・貸方がバランスしませんから、頭を抱えてしまいます。システム化する上での三番目の問題は、必ずしも各社に貸借対照表、損益計算書に相当するものがあるわけではないということです。ですから、仮にある会社について入力を完了し、貸借対照表・損益計算書を作ったとしても、それと答え合わせできるような原帳簿が存在しない場合が少なくないのです。どうして、こういう帳簿になっているのかの理由についてはいくつか考えられますが、今日はまだ考えが練れていないので省きます。

 以上の作業量・余命関係と帳簿の状況を踏まえて、では、どの会社の帳簿を手がけるのが最善かという問題意識でA博士に相談にのってもらったのです。すると、バルセロナの会社の帳簿が一式としてもっともまとまっているので、これがベストだということでした。バルセロナだと5.2年。そして、私たちの入力ができ、貸借対照表・損益計算書ができたとき、答え合わせもできるかもしれません。この会社にあわせて作りあげていく会計システムが他のすべての会社のプロトタイプになることでしょう。参考文献(これがまた、すごく難解)も教えてくれました。さて、また、しばらく帳簿の写真撮影からはじめていくことにしましょう。

(写真はLuccaのプッチーニ像。この、蝶々婦人、トスカ、ボエム、ツーランドットなどの名オペラを残した作曲家はLuccaで生まれ育ちました。Luccaには彼の記念館があり、Pratoから各駅停車の電車で1時間足らずで着きます。緑豊かな落ち着いた美しい中世の街で、フィレンツェとはまた違った趣があります。ダティーニ帳簿の集計をした後、頭を冷やすため半日散策してきました。)
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