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滞在許可証はまだ半分

(2017-09-28)
(写真は羽田から離陸後まもなくの窓から)

前回のブログ更新から既に3ヶ月超経ってしまいました。この間に日本に戻り、大半を山小屋で過ごして 家族、兄弟、友人、知人たちと再会することができました。山小屋では、屋根・ベランダの修繕、外壁のペンキ塗り、10年ぶりの床のワックスがけ、キツツキが庇下に開けた穴塞ぎ、家の周りに生える外来種のハンゴンソウの駆除、ツバメ万年青というかわいい亜高山植物を鹿から保護するための囲い作り・・・など、毎日何かしら肉体作業をやっていました。今夏で築後24年経過した山小屋は、家内と一緒に構想・設計し、調度を選び、維持修繕を重ねてきたものでもともと愛着がありますが、近年はイタリアから帰国したとき長期間落ち着いて過ごせる場所という意味合いが強くなったためか、かつてより大事な場所のように思えています。体が言うことを聞くうちは、手をかけて、維持したいと思います。そんなわけで本業のDatiniの方はあまり進みませんでした。

Pratoに戻ったのは9月14日、ミュンヘンでの通関の際、期限切れの滞在許可証がトラブルを引き起こすこともなく、また、フィレンツェ空港での心配された風も何とか到着までにはおさまって無事に帰還しました。フィレンツェ空港に着陸できない場合はピサ空港に下りる予定だという機内アナウンスがあって弱りましたが、そうならずラッキーでした。なにしろ朝起きてから24時間近く経過しているので、さらに延べ70-80km離れたピサからフィレンツェ空港までバスで送ってくれるのかもしれませんが、そこからさらにPratoに移動しなければならないので、かなりきつくなります。

さて、戻った翌日の15日、早速、滞在許可証を受取りに警察に行きました。私たちは日本に携帯を持ってきますが、SIMはそのままですので、電話はできません。にもかかわらず、8月1日に外国のPrato警察からSMSが入り、8月30日に引取りにくるようにと連絡がありました。携帯通信のメカニズムはどうもよく分からないところがあります。それはさておき、8月30日に行くのは不可能なのでPratoに戻り次第行くしかないと思っていたのです。その日は、多分、列ができていて、警察の外で待たされるんだろうなと予想し、早めに昼食を済ませて1時前に着きました。案の定、あまり列ができていません。すると警察のおっさんが出てきて、一人一人お決まりのチェック(郵便局での滞在許可証申請のための書留郵便控)をして、館内に誘導し始めました。私たちも当然入っていくと、SMSを見せろと言います。持ってきてないと答えると、それなら、警察への出頭日がいつなのかが分からないから入れないと言われました。そこで、一旦家に帰り携帯を持って再度警察へ。そして、今度は列を無視してさっきの担当者に持ってきたよと携帯のSMSを見せました。すると驚いたことに、なんだ、これは申請でなくてritiro(滞在許可証の受取)じゃないか?などとのたまうのです。この人全然分かってません。なぜなら、滞在許可証の申請については郵便局での申請時に出頭日が指定され、SMSは来ないからです。それで、自分では分からず、警察の別の女性担当官に尋ね、指定日後の滞在許可証の受取日は月曜日だけで、その14時半から16時半だと答えてきました。何だって?それなら今日再びここへ来なくてもよかったじゃん・・・最初からそう言ってくれればいいのに。

さて、月曜日(9月18日)、13時に警察に着き、また列100人以上。1時間ごとに10人位ずつしか入れないので、最初は列の前の方だったのに、東欧系、インド系、中国系の人間が段々前に割りこんでしまって、30番位になり、結局5時を過ぎてしまいました。この日は午後ずっと雨なのに、それでも皆帰らずに待っているので、待ち続けていると、5時20分頃、係官がでてきて、全員をどさっと入れてしまいました。そのときの入れ方が奇妙で、列の最後尾に並んでいた連中を先に入れ、家内と私は結局最後に入る形になりました。中に入ったと言ってもまだ25m位の廊下みたいなところで、窓口のある建物の入り口はその向こうにあるのです。結局入れるのなら、最初から入れればいいのに、雨にしょぼぬれて人を待たせるのを楽しんでいるのか、と言いたくなります。 さらに待つこと2時間、夜7時半過ぎにやっと私達の番に。そうしたら、郵便局での振込伝票を見せろというのです。今年の6月9日から規則が変わって受取には一人40ユーロの支払いが必要だというのです。警察のHPにもそんなこと書いてなかったし、SMSにも書いてない。15日に2回も来たときにも、そのことは言われず、その日に列を作っているときにも何も言われない。そして、6時間半も待たされて、やっと、今日は受け取れないことが分かる・・・ってどういうこと?でも、私達は日本人で少数民族なんです。滞在許可証を申請する多数民族はPratoでは中国人(中国の都会人でなく、多分南部の特定の地域の人)です。彼らはコミュニティを作り、弁護士を雇い、お互いしっかり連絡を取り合って、準備万端列に並ぶのです。そして、列に並んでいる最中も携帯で話しっぱなし。警察からすれば、殆どの申請者が知っているのだから、私達のように例外的な少数の人間を特別扱いできないということなのでしょう(そんなことに思い至ったのは昨日26日、Cさんの家で画家のGさんとディナーをご馳走になりながら話していてやっと合点がいきました)。いずれにしても、その翌月曜日にまた列を作る憂鬱を抱えながら帰宅しました。その前に80ユーロの支払を済ませてね。

(写真は友達のMarioがPratoのパン屋さんと共同開発したイチジクの葉のフォカッチャ。80%とうもろこし粉で、ひまわりの種がたくさん入っていて、おいしい。パン屋さんのちょうど前がPratoのドゥオーモの裏手にあり、その壁に当時の職人が手慰みに彫ったイチジクの葉の彫り物があり、そこからヒントを得て作ったお菓子。)

さて、その翌月曜の25日。どうせ、5時になれば在庫整理のようにどっと入場させるのだから遅くてもいいや、と午後4時頃出かけました。列は40人弱、意外と少ない。5時過ぎまで殆ど入れて貰えず、列は減りません。そして、例の在庫一掃入場。廊下みたいなところでの渋滞はなく、一気に建物に入れました。でも、なかなか処理が進みません。見ていると、該当の滞在許可証を見つけるのに手間取っているようです。そんなことは14時半前に整理しておくのが当たり前だろうと、しかも、40ユーロも取っていながら、と思うのですが、私の当りまえは警察では全然当たり前でないのです。何とか私達の番が来て、まず、家内。滞在許可証も見つかって、データの照合も済んで、最後に申請時に登録した指紋との照合。まず、右人差指、合致しないようです。次に右中指、やはり、駄目。家内は皮膚がデリケートで、日本の多湿な気候では問題ないのにここでは湿度が低いので、途端に指の皮膚が痛んでいくのです。15日にここまで到達できれば、まだ帰ったばかりで、いい状態だったのに、と悔やまれます。何度も他の指で照合を繰り返しても旨く行きません。そこで、私に交代。すんなり指紋照合も終わり、滞在許可証の交付を受けました。あー、やっと半分終わった・・・と思うのも束の間、見ると有効期限が2018年2月8日になっています。これは困った!難題を抱え込み、ガクッと腰が落ちるような気がしました。なぜ、難題なのか?

実は、私達は夏の帰国時に、現在の就学ヴィザをResidenza Elettivaヴィザ(以下では、短くREヴィザと呼びます)に変更するため、イタリア大使館で申請を試みました。提出書類について外務省でアポスティーユを取得し、それを大使館登録の宣誓翻訳士の方に翻訳依頼し、その翻訳士さんが大使館に出頭して宣誓供述書の認証を受けるというような書類も含まれています。なぜ、REヴィザに乗り換えるのか?それは就学ヴィザでは何年イタリアに居住しても、毎年1年限りの滞在許可証を申請し続けなければならないのに対し、REヴィザは6年経つと、更新不要の滞在許可証の申請ができるからです。更新不要の滞在許可証?もう、列に並ばなくてもいいの?そうです。これがなければ、イタリアはとってもいいところなんです。ただ、如何せん、この滞在許可証の申請と受取り、これには筆舌に尽くしがたい苦難が伴っています、特にここPratoでは。ですから、これさえ要らなくなれば、どれだけいいことか。ところが、REヴィザの有効期間と滞在許可証の有効期間に重複があってはならないということになっています。このため、7月19日にイタリア大使館でREヴィザを申請したとき、日本からの出国予定日(帰国のフライトの出発日)が9月14日だったので、REヴィザの開始日が9月14日になってしまい、これは申請中の滞在許可証が11月30日までなので、9月14日から11月30日までの重複期間が生じてしまいこれが問題となります。イタリアに戻った後、滞在許可証を受領して、それについて、どのように9月15日以後無効にするか分からなかったために、ヴィザ申請を取り下げたのです。そして、11月1日に改めて日本に戻り、12月1日以後に有効となるREヴィザの申請をしようと考え、飛行機の予約(出国日は12月2日)も済ませておいたのです。あー、それなのに、・・なのに!これでは、今度は12月1日から2月8日までの重複が生じてしまうではありませんか。私達の申請は11月30日までなのにどうしてこんな勝手なことが起きてしまうのか?もし、私達が研究招請状の期間を超える滞在許可証を申請したとしたら必ず却下されます。申請者に対して適用されるルールと警察に適用されるルールが違うとしか言いようがありません。まぁ、このことについては後で対処しましょう。

話は家内に戻ります。家内は窓口の内側に呼ばれ、そこで改めて指紋照合を繰り返しています。さんざん試みた後、結局、今回は断念ということになり、改めてまた翌月曜日に照合することになりました。但し、もっと精度のいい機械で。その日はもうその機械がある部屋も担当者も帰ってしまった後なのです。そして、やはり、不可となった場合は、ローマに滞在許可証を送り返し、指紋照合不可者用の滞在許可証を発行するらしい。なんとまだるっこい!そのまま渡せばいいじゃん。でも、それができないらしい。そうなると、受け取りは70日後位になってしまいそう、2015年にあった経験からすると。そうすると、受取りは12月半ば。参った。それでは、予約した飛行機に乗って出国できないことになります。で、私達の11月中にREヴィザに切り替える計画はあえなく、崩れてしまいそうです。後は神頼みのみ。

ざっと、こんな状況です。ややこしいですね。結局どうなるのでしょう。いつまで続くぬかるみぞ!
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