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Pienza

(2015-03-11)
  先週、時速150kmという台風なみの強風が1昼夜吹き荒れ、家のベランダでも手すりの下に取り付けてあった、5mもある1cm厚のプラスチック板がはずれ落ち、給湯器の鉄の扉も留め金が破壊されて吹き飛びました。700年も経つ街の城壁の一部も傾いてしまい、こんな風は初めて、とプラートの人たちも驚いています。電車は運休となり、小学校は2日間休みになったそうです。



  3月8日の日曜日、Cさん一家との昨年からの約束が延び延びになっていた、プラートから南へ100kmちょっとの町Pienzaへの日帰り旅行がついに実現しました。心配していた風はそれほどでもなく、幸い良く晴れたドライブ日和。こちらの高速道路の制限速度は130kmだそうで、Cさんのご主人は車の少ない高速道路を時速100km前後で快調に飛ばしていきます。Pienzaは、教皇ピウス2世が生まれ故郷の貧しさに心を痛め、自分の夏の別荘を作ることで活気付けようとしたとされるルネッサンス様式の小さな町で、トスカーナ地方の丘陵群を見下ろす高台にあり、Cさんが「私が死んだら、ここに灰をまいてもらう」と前から話していたところでもあります。近づくに連れ、オリーブ、ぶどう、麦、それぞれの畑の緑のグラデーションが広がって行き、ところどころ糸杉の濃緑がアクセントを添えます。近くにはMonteplucianoというワインの名産地があります。家から2時間ほどで着くとやはり観光地とあって、プラートではほとんど見かけない日本人旅行者があちこちに。大聖堂はミサが終わったところで、簡素な美しさでしたが、祭壇側が地盤沈下していて床が傾き、壁から床に亀裂が入っています。驚いて、「危険じゃないの?」とCさんのご主人に聞くと、「まあね。これがイタリアさ」といつもの口癖。ほんとにいいのかなぁ。街を一回りしてから、Cさんが予約しておいてくれたトラットリアで昼食。ここの名物だという、手打ちうどんにそっくりな食感のpiciというパスタと、ここで作っている羊のチーズ(一切れが分厚い!)を食べ、その後教皇の宮殿に入りました。その空中庭園と呼ばれるテラスから視界一杯に見晴かすオルチャ谷(Val d'Orciaでググるともっときれいな写真に出会えます。でも、本物はもっともっと広がりがあって写真に撮れません)の、緑の砂丘が織り成す光と影の美しさは何とも言えません。帰りは残照の中を、どこまでも続く丘陵と糸杉のシルエットを見ながら帰還。
ちなみにこの日は3月の第2日曜日、「女性の日」で、女性にはミモザの花を贈る風習があります。ちょっと風が冷たくて寒かったけれど、素敵な1日をプレゼントしてもらいました。
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