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Pasqua(復活祭)

(2015-04-07)

  プラートにもようやく春が巡ってきました。野原には白いデージーが満開となり、あちこちに桜に良く似た花が咲いていますが、ソメイヨシノのような華やかさと儚さはありません。我が家のベランダに、前住人の置き土産の多肉植物があるのですが、「あぁ、サボテンね。」と、少々冷たくあしらっていたのに思いがけなく花が咲き、一転して可愛くなり、蕾をつけているもう一種類のほうも早く開かないかと毎日飽かず眺めています。

  春といえば復活祭。ご存知の方も多いでしょうが、復活祭は春分の後最初の満月の直後の日曜日で、移動祭日となっています。昨年は4月20日、今年は4月5日と、年によって大分違います。この日の周辺は、学校は春休みになります。

  Cさん宅のランチに招かれ、この日のお決まりプレゼント、子供用卵型チョコレートを持って行きました。チョコレートの殻の中にちょっとしたおもちゃが入っているらしいのですが、何が入っているかはお店の人も「sorpresa」(びっくりプレセント?)と言って、知りません。C家のZ君、すでにたくさんチョコ卵をもらっていて、棚に飾ってありました。食後、Z君は次々と卵を割って中身を確認していきます。私たちも何が入っているのか興味があったのですが、日本のお菓子のおまけについてくるような安っぽいおもちゃで呆れました。それでも子供には嬉しいのでしょう、いつになくハイテンションで、学校で作った復活祭のカード、作文、絵を書いたゆで卵など、繰り出してきて見せてくれます。割られた洗面器一杯のチョコレートは3日位で食べるのだとか。
  この日同席したのは、C家の親しい友人男性2人、お二人とも画家で、その絵がこの住まいの壁を飾っています。マティーニで乾杯し(おめでとう、と言います)、C家お手製のラザニアと、ボリュームたっぷりのレバー料理、ワインで満腹し、終始なごやかでした。

  さて、Datiniの仕事は、染色会社の帳簿本文8冊の入力を終え(約1万行ありました)、本文に出てくる顧客と仕入先の名簿を作成(540名余り)し、すべての取引に取引先コードを振りました。現在取引内容に応じた勘定コードを入力中です。コードを振ることによって、同じ相手なのに表記が異なる場合でも同一取引先として勘定分析ができるようになり、当時の取引内容が鮮明になってきます。染色会社の仕事はまだまだ終わりませんが、それと同時進行で次の会社をやっていこうということで、先週、フィレンツェに若手研究者のA博士を訪ね、進捗状況の報告と次に手がける会社をどこにするかの相談に行きました。比較的小規模にまとまっていてやりやすい、という視点から、バルセロナがいいのではないかとアドバイスを受けましたが、帰り道あれこれ考えてみると、これも安易な話です。私たちの年齢から言っても、Datiniのすべて会社を終えることはできないので、初心に帰って、どこの会社が研究者たちにとって重要で興味あるところなのかを、もう一度相談しなおすことにしました。ちなみに、古文書館のアーカイヴを検索してみると、バルセロナの帳簿は62冊、そしてDatiniがアビニョンからイタリアに戻って最初に作ったピサの会社では153冊、ページ数を基に単純計算してみると、本文入力だけでそれぞれ5.2年と9.2年かかります!
  毎年4月から5月にかけての1週間、世界中からDATINIをはじめとする中世経済史の研究者がプラートに集まり、講演会、発表会が催されます。「ダティーニ週間」と呼ばれていますが、今年は5月10日から13日までです。私たちは昨年、半日だけ講演会を聴きに行ってみましたが、やはりさっぱり理解できませんでした。今年はどうでしょうか。この「ダティーニ週間」の前にA博士とN教授ともう一度相談にのって頂けそうです。私たちのこの先数年の方向付けがまもなく決まります。




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