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所得税、健康保険、電話、プレゼン

(2016-06-17)
(写真は月曜日恒例のメルカートで買った果物。メロン、黄桃、ネクタリン、さくらんぼ。どれもジューシーで安くてうまい。)

6月16日

 去年の12月1日に申請した滞在許可証がおりたのが6月1日。何と有効期間は残り半年だけ!今回は指紋取扱方針変更があって、事務が停滞して異常ずくめでしたが、このネタにはもう食傷気味の方も多いと思いますので、今回は許可証を手にしてこれまでになくほっとしたことだけ付け加えて次の話題へ。

[年金所得課税]

 さて、去年からめでたく年金生活者になりました。昨年は日本での課税免除を受けるために、「租税条約に関する届出書」を年金事務所に提出することが懸案でしたが、それが何とか済んで現在、日本での年金課税はありません。対照的にイタリアでは日本で生じる年金所得について課税されます。日本で所得課税を受けてもイタリアで税額控除を受けることは出来ますが、この控除を受けるための書類の用意、例えば日本での納付税額の証明書、その翻訳、その公的な翻訳証明など考えると恐ろしい手続が待っていそうでしたので、「租税条約に関する届出書」を提出しておいたのです。で、肝心のイタリアでの所得税額ですが、2015年分の所得に対する税額とそれに基づく地方税額あわせて3,600ユーロ程でした。日本での年金所得に対する税額を計算すると55,000円程ですから、8倍位イタリアの方が私のレベルの年金所得については所得税が高いことになります。その原因の第一は日本での公的年金所得控除額が25%に375,000円を加えた金額の他、基礎控除の38万円も引けるのに対して、イタリアではこの所得控除が非常に小さいことが原因です。私のイタリアでの平均税率が23,7%に対し、日本では5%で済むことが第二の理由です。でも、すでに年金生活者として老後を暮らしているわけですから、老後に備える必要もなし、75%手元に残ればよしとしましょう。イタリア税法を読んで自分で申告してると間に合わない予感がしてきましたので、2013年こちらに来てまもなく相談にのって頂いたCommercialista (日本の公認会計士・税理士に相当する専門職)にお願いして申告・納付を6月16日の期限内に済ませました。
ちなみに申告手数料は付加価値税も合わせて260ユーロ程。これ、どさくさにまぎれて家内と二人分です。

[健康保険-イタリアも捨てたもんじゃない]

 滞在許可証申請のため、これまで日本の保険会社で海外旅行者保険を買い、その保険証書を添付してきました。これは一年二人分で21万円と高いし、その上、いざイタリアで病気になった場合どの程度カバーされるのかはっきりしなかったのです。でも、申請に必要だからと払い続けてきました。ところが、昨年末、家内がはっきりした理由なく腰を痛め、回復にそれまでになく時間がかかったことから、私たちも妙齢だしそろそろ本当に使える保険が必要だと考えていました。そこで、思い切ってServizio Sanitario di Toscanaという保険事務所に行ってみました。
 最初は、そことは別箇所にある、イタリア国旗、EUの国旗を掲揚しているそれらしき事務所に行って、保険に加入したいけど、ここで手続できますかと聞くと、とんでもない、こちらでやってるよと住所を書いてくれたので、バスに乗って行き着いたのが2箇所目のここです。やはりここも順番待ちの人たちでごった返しています。子供連れのお母さん、高齢の方、そしてここでも中国出身者、インド系、アフリカ系の人たちが沢山待っていたので、たぶんここで間違いないだろうと待つこと3時間、電光掲示板にやっと自分達の番号が出て、窓口に到達できました。
 滞在許可証は?Codice Fiscale(納税者番号みたいなもの)は?とか言われるまま出すと、コピーはとってきてないのなどと言われましたが、なんだか手続が進んでいるみたいです。かかりつけのお医者さんは?と聞くので知りませんけど近くのお医者さんがいいですと言うと、いろいろ調べてくれて、近くにはこういうお医者さんがいるけどどうですかというので、じゃそこでお願いしますということで、何となく手続が済んでしまいました。何か暫定的なカード代用の紙切れを渡してくれましたので、この保険料はどのように払えばいいんですか?と聞くと、えっ?僕に?料金はありません。との答え。変だな、暫く前に調べたときは海外旅行保険より高かった記憶があるんだけど、まぁ、帰ってからCさんに聞いて確かめようと、Grazieと言って帰途につきました。これが6月6日(月)のこと。ただ、気になったのは有効期間が滞在許可証とぴったし一致していること。これでは滞在許可証の申請には使えないんじゃないかという点です。外に出ると、いつの間にかすごい雷雨。しばらく雨宿りしながら待って、バスに乗り、無事、家にたどり着きました。その後、CさんやDatini館のC嬢やI嬢に聞くと、そのうちプラスティックのカードが届くはずよと言ってくれます。Immigrazione事務所でも、そのカードのコピーを添付すれば他の保険に入らなくてもいいですと確認が出来ました。そして皆が無料だと言います。
 そうこうしているうち、6月15日に郵便受けに何か届いていました。差出人名から推測すると税務署からの所得税受領通知かななどと思いながら開封するとカードが入っていました。ちゃんと紺地に金の星をちりばめたEUのマークが入っていて、これはEU全土で有効ですとも書いてあります。すごいのが手に入っちゃったな。そして、やはり無料。これは相当しっかりした国民皆保険の思想にたって行われているに違いないと思います。調べてみる価値がありそうですが、いつになることやら。日本では毎年毎年健康保険料、介護保険料が上がらないことがなかったなと思い出します(私達は住民票がないので今では日本の健康保険料は払いません)。そして、患者負担も次第にあがっていました。いろいろ杜撰なところがあるイタリアですが、こと、健康保険に関する限り、すっかり、イタリアを見直しました。これなら、所得税を払っても見返りも感じます。

[電話の切替]

 こちらに来て何はともあれ携帯電話に加入しました。それで今から思えば使いもしない通話無制限、SMS無制限、Internetもかなり使える高額なコースに入りました。その解約制限期間30ヶ月が6月12日に終わるので、警察からのSMS連絡も来年まで気にしなくてよくなったので、電話会社を変えることにしました。もちろん、携帯電話番号は引継ぐ方法で。
 いろいろ探してみるといつも買物に行くCoopのCoopVoceが私たちにぴったりのコースのようです。通話は1分1セント、SMSが1回10セント、そして1月2Gのデータ通信量で5ユーロです。私達は電話がかかって来ると逃げまくりの状態ですから、通話は殆どなし、あとはSMS。これもLineを使うようにすれば、データ通信勘定になるので、こういうのが最適です。
 ところが、このCoopVoceの窓口がいつものCoopとは別のところにあり、歩いて40分程の郊外型ショッピング・モールにあるのです。でも、行きました。申し込みました。6月9日に申込むと2-3営業日のうちに開通しますとの話。片や前の電話会社は12日で切れます。悪いことに6月11日にどこかから電話がかかってきて、この電話確認で電話を開通させるのかな、もしそうだったらその機会を逃してしまったことになると不安になりました。そこで、バス路線を探し、今度はバスでCoopVoceに。そこで聞くと、そんな電話をすることはありません。携帯の三角マークの中が空っぽになったらCoopVoceに自動的に切替わりますとのこと。おかしいな。13日も、14日も繋がらず。最大限、中3日を空けても15日には開通のはず。その日にも携帯電話の設定画面から「無線とネットワーク」→「その他の設定」→「モバイルネットワーク」→「通信事業者」と辿っていっても通信事業者のリストにCoopVoceの名前が現れないのです。さんざん考えて、これが効くかなとPCでよくやる再起動をしてみました。そうしたら、やりました。もう携帯電話の画面上で三角マークが白色に満ち満ちて輝いています。そして、設定もでき、つながりました。あっー、よかった。話さないとは言え、電話が切れてると、やはり、不安です。よくよく仕方なければ電話でも話しますから。
 これからの私たちの通信費用はどうなるか。ADSLが26ユーロ(税込。プロバイダ込)、CoopVoceはCoopで貯まるポイントが有利に使えるので多分5ユーロだけ、インターネット上のWebスペース100GB代が6.5ユーロ(Domainネーム込、これはDatiniプロジェクトで使います)、したがって全部で37.5ユーロを下回ります。これは日本と比べて格段に安いように思います。日本では無制限接続でのプロバイダーとADSLだけで39ユーロ位。携帯代を入れたらどうなることやら。ここでも、イタリア、意外とやるじゃないということになりそう。

[計算器のプレゼン]

 今日6月16日。Datini研究所でN教授に計算器のプレゼンをしました。A博士もご一緒です。今回は、マニュアルというよりは、演習問題形式のガイドを作りました。6つの実例をDatini帳簿からとり、その画像の該当箇所、計算器の画像上の数字、クリックするボタン、これらを色違いの線で結んで、問題の意図と手順と結果を示すという方法です。N教授は最初から画面を食い入るように見つめ、途中からは、普段はPCに触らないのに自分で数字を入れて試してみるという熱心さ。そして納得がいかないと、とことん追求するという姿勢で、とても興味を示して下さいました。若手のA博士は事前にお送りしたファイルで試した上で今日に臨まれ、実例はすでに消化していた様子です。私が説明する途中なのに、お二人の議論がすぐ加熱してしまい、蚊帳の外におかれてしまいます。何とか6つの実例の説明を終えて、それでは今後どう進めようかという話題になり、私たちのプロジェクトへの示唆、特に、会計データとしての一貫性ばかりでなく、当時に遡っての経営意思決定環境に現代人としての私達も関わりうるようなデータの提供ができるようなシステムが望ましいというお話がありました。これは私達の言語能力ではまだあまりはっきりしないのですが、教授のこれまで書かれていることと、今日のお話の断片を繋ぎ合わせると多分こういうことではないかという推測です。もとより、会計顧問のお客さんへの関わりはそういうものです。言葉は使えれば便利だし、使えなければ不便ですが、使えないなりにいろいろ頭は使いますよ。そして、来年の恒例「Datini研究の1週間」のどこかで紹介しようということになりました。来年は5月14日から5月18日まで。テーマは「12世紀から18世紀での水(水路)の利用」。これならば、私たちのシステムから何らかのデータを引き出せるようにできそうです。まぁ、あまり無理をしないように、出来ることを積み重ねていきましょう。
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